「ジープ島の春」

ジープ島という、トラック諸島にある小さな小さな島に1週間ほど行ってきた。この前のソロモン流で、先輩カメラマン中村征夫さんの特集をしたとき、ジープ島の映像が長く流れていたので、ご存知の方もいらっしゃることだろう。直径30メートル、ヤシの木23本の、電気も水ももちろん通ってない、泊まる小屋とトイレだけの、超小島だ。
ジープ島には、島を守っているトラック人ご夫婦と、オスとメスの犬が一匹ずつ住んでいる。日本は桜の季節で、あちこちでお花見でにぎわっているようだけれども、ジープ島にも、しっかりと春はやってきていた。なんと2匹の犬(オスのジープとメスのビキニ)は、朝日が出る前から、夜真っ暗になるまで、見ると必ずと言っていいほど、なさっている。ヤシの木の写真を撮ろうとすると、その木の下でなさっていて写ってしまうし、本を読んでいると僕の前に来て、なさっている。なんでも、ビキニが来る前に別のメスがいたらしいのだけれども、その子とはジープは相性は全然だったそうで、そのあと若いビキニ(1歳)が来てからというもの、ジープに狂ったような春がやってきたのだそうだ。
本当によかったね、ジープ。おじさんもなんか自分のことのように嬉しいよ。



